ガリカイムビラの比較
NhemamusasaとLowMahororoの違いについて
   
 
 ガリカイ・ティリコティ氏は7種類以上の多様なチューニングのムビラを製作しています。伝統的にムビラは同じチューニングのムビラを合奏するのが基本です。ところが、ガリカイスタイルでは違うチューニングのムビラを同時に演奏することが可能なのです。
 上の図をご覧下さい。ロウマホロロにおいては一番低い音がE♭(※)から始まり、3オクターブ上のE♭で終わります。 一方でネマムササはB♭から始まり3オクターブ上のB♭で終わります。二つの音階が平行している部分の音階は2台で共通しています。よってこの2台で合奏するとロウマホロロは低音担当、ネマムササは高音担当というようなパート分けができます。例を挙げると、マホロロチューンで伝統曲「マホロロ」、ネマムササチューンで伝統曲「ネマムササ」を同時に合奏できるのです。
 アルバム「Jekanyika」では5台のチューニングの異なるムビラのオーケストラ的大合奏を聞くことができます。ちなみにジンバブエを現在代表するムビラグループ「ムビラゼナリラ」も同じアイデアでムビラを演奏しています。

(※)E♭やB♭は大体それくらいの音の高さであるという目安であり、ガリカイ氏が西洋音階に準じてチューニングしているというわけではありません。
どちらのチューニングでも大抵の伝統曲が演奏できます。長調的な明るい音階のチューニングのムビラです。